CVT100sqに使う電線管のサイズは、ケーブルの「100sq」だけでは決まりません。メーカー仕様例では600V CVT100sqの仕上外径は約41mmですが、管の実内径、布設本数、曲がり、配管長、引込み条件によって選定する必要があります。
CV・CVTケーブルを電線管へ通す場合は、まずメーカーの仕上外径表を確認し、配管ルート全体の施工性も考慮します。この記事ではCV 3心・CVTの外径例と選定手順を整理します。単一の条件から「CVT100sqなら必ず○管」とは断定しません。
CVとCVTの違い
CVは架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル、CVTは単心CVを3条より合わせたトリプレックス形です。SFCCでは、600V CV・CVTをJIS C 3605に基づく電力用ケーブルとして案内しています。
CVTは3条をより合わせるため、同じ導体サイズの単心CVより全体の仕上外径が大きくなります。
600V CV 3心の仕上外径例
| サイズ | 仕上外径(約) |
|---|---|
| 2sq-3C | 11.0mm |
| 3.5sq-3C | 12.5mm |
| 5.5sq-3C | 14.5mm |
| 8sq-3C | 約15.5~16.0mm |
| 14sq-3C | 17.5mm |
| 22sq-3C | 21mm |
| 38sq-3C | 25mm |
600V CVTの仕上外径例
| サイズ | 仕上外径(約) |
|---|---|
| 8sq | 約18.5~19.0mm |
| 14sq | 21mm |
| 22sq | 24mm |
| 38sq | 28mm |
| 60sq | 33mm |
| 100sq | 41mm |
上記はSFCC仕様例です。製造者や仕様による差があるため、施工前に実際に使用するケーブルの外径を確認してください。
管サイズを決める手順
- ケーブル種類・sq・心数を確定する
- メーカー仕様書から仕上外径を確認する
- 使用する管の実内径を確認する
- 断面積比を計算して物理的な余裕を見る
- 曲げ半径、曲がり数、配管長、入線張力を確認する
- 将来の引替え・増設を考慮して最終サイズを決める
外径から占積率を確認する計算式
円形ケーブルなら、断面積はπ×外径²÷4で概算できます。管内断面積も同じ式で求め、ケーブル断面積合計を割れば幾何学上の占積率が出ます。
ただし、CV・CVTは「ケーブル」です。絶縁電線に対する32%基準をそのまま法的上限として扱わず、設計仕様や施工条件も確認してください。
CVTは「通るか」より「曲がるか」が問題になりやすい
CVTは外径が大きく、サイズが上がるほど硬くなります。直管で入っても、ボックス直前の曲がりやプルボックス間隔によって施工性が大きく変わります。
管内径に対して外径がぎりぎりの場合は、入線時にシースを傷めるリスクも高くなります。現場では「計算上入るから最小管径」という選び方を避け、ルート全体で判断します。
まとめ
CV・CVTの電線管サイズは、sqではなく仕上外径を起点に選定します。特にCVTは外形が大きく、曲げや入線性の影響を受けやすいため、余裕のある管サイズが重要です。
計算結果だけではなく、メーカー仕様書、設計仕様、配管ルート、曲げ半径、引替え性を合わせて確認してください。







