三相回路の図面や盤内でよく見るR・S・TとU・V・W。どちらも3本並んでいるため混同しやすいですが、現場では役割を分けて使うことが多い記号です。
一般的には、R・S・Tは電源側の三相入力、U・V・Wはモーター側の出力・端子として扱われます。
R・S・Tとは
R・S・Tは、三相交流の3本の相を表す代表的な記号です。三相3線200Vの電源では、盤内やブレーカー一次側・二次側、電源端子などでR・S・T表記を見かけます。
Panasonicの三相3線式の資料でも、三相200Vの3相をR・S・Tで表しています。
U・V・Wとは
U・V・Wは、三相モーターの端子やインバータの出力端子などで使われる代表的な記号です。三菱電機の三相モーター資料では、標準モーターへの接続例として電源R・S・T → モーターU・V・Wが示されています。
R・S・TとU・V・Wの関係
| 記号 | 主な意味 | よく見る場所 |
|---|---|---|
| R・S・T | 三相電源側 | 受電側、ブレーカー、電源入力 |
| U・V・W | 三相負荷・モーター側 | モーター端子、インバータ出力 |
ただし、メーカーや機器によって端子表記は異なるため、必ず回路図・端子台表示・取扱説明書を優先してください。
相順が変わるとモーターの回転方向が変わる
三相モーターでは、三相のうち2相を入れ替えると回転方向が反転します。そのため、ポンプ・ファン・コンベヤなどでは、試運転時に回転方向の確認が重要です。
回転方向を変更する作業は、設備を停止し、無電圧を確認したうえで有資格者が実施してください。
インバータではR/S/TとU/V/Wを逆につながない
インバータでは、電源入力端子がR/L1・S/L2・T/L3、モーター出力端子がU・V・Wと表示される例があります。三菱電機の取扱資料では、電源をU・V・W側へ接続するとインバータ破損につながるため、電源線はR/L1・S/L2・T/L3へ接続するよう明記されています。
したがって、記号を『3本だから同じ』と考えず、入力側と出力側を必ず確認します。
R・S・Tは色で決まっている?
現場では相識別のため色分けすることがありますが、色だけで相を断定するのは危険です。既設設備では施工時期・社内基準・改修履歴で表示が異なることがあります。回路図、マーキング、検相器などを使って確認します。
単相との違い
R・S・TやU・V・Wは主に三相回路で使われます。単相2線・単相3線との違いは、単相2線・単相3線・三相3線の違いで整理しています。
まとめ
R・S・Tは電源側、U・V・Wはモーター・負荷側として使われる代表的な記号です。三相回路では相順や接続先を間違えると、逆回転や機器故障につながるため、端子記号とメーカー資料を必ず確認してください。







