結論:600V CVケーブルの外径は、導体サイズだけでは決まりません。心数・導体構成・メーカーによって異なるため、施工に使用する製品の仕様表で最終確認する必要があります。
この記事では検索されやすいCV 3心(3芯)を中心に、2〜100mm²(sq)の代表的な仕上り外径をメーカー公式資料から比較します。
600V CV 3心(3芯)の外径一覧
| 公称断面積 | 矢崎 仕上り外径 |
北日本電線 仕上外径 |
|---|---|---|
| 2mm²(2sq) | 約10.5mm | 約11.0mm |
| 3.5mm²(3.5sq) | 約12.0mm | 約12.5mm |
| 5.5mm²(5.5sq) | 約14.0mm | 約14.5mm |
| 8mm²(8sq) | 約15.0mm | 約15.5mm |
| 14mm²(14sq) | 約17.0mm | 約17.5mm |
| 22mm²(22sq) | 約21mm | 約21mm |
| 38mm²(38sq) | 約25mm | 約25mm |
| 60mm²(60sq) | 約31mm | 約31mm |
| 100mm²(100sq) | 約39mm | 約40mm |
出典:矢崎エナジーシステム、北日本電線の600V CV 3心仕様。数値はいずれもメーカー公表の約値です。
150sqなど表にないサイズを探している場合:同じCVでも心数・導体構成・メーカーで仕上り外径が変わります。150sqを含む表外サイズは、使用する製品の最新仕様書で確認してください。「外形」と検索されることもありますが、メーカー資料では一般に「仕上り外径」と表記されます。
CVケーブルの耐熱温度について:600V CVは架橋ポリエチレン絶縁を使用し、メーカー仕様では絶縁体の許容温度90℃とされる製品があります。ただし実際の許容電流や使用条件は周囲温度・布設方法などで変わるため、製品仕様と施工条件で確認してください。
CVケーブルの「外径」とは
ここでいう外径は、導体そのものの太さではなく、絶縁体・介在物・シースを含めたケーブル全体の仕上り外径です。
同じ「CV 38sq」でも、単心・2心・3心・4心では外径が異なります。同じサイズと心数でも、導体構成やメーカーによって外径が変わる場合があります。
CV 38sq 3芯の外径は?
今回確認したメーカー資料では、600V CV 3心 38mm²の仕上り外径は約25mmです。ただし、発注や施工では使用するメーカー・型式の最新仕様書を確認してください。
CV 60sq 3芯の外径は?
600V CV 3心 60mm²は、今回確認した2社の資料で約31mmです。管路、盤への引込み、端末処理を検討する場合は、この外径だけでなく曲げスペースも確認します。
CV 100sq 3芯の外径は?
600V CV 3心 100mm²は、メーカー例で約39〜40mmです。大サイズになるほど施工スペースや曲げ、引込み条件の影響が大きくなるため、現物仕様の確認が重要です。
外径がメーカーによって違う理由
仕上り外径は、導体構成、絶縁体やシースの厚さ、介在物、押さえテープなどの構造によって変わります。そのため『CV 3芯 38sqなら必ず25mm』とは限りません。
発注前や施工前には、メーカー名と型式を確認し、その製品のカタログ・仕様書に記載された仕上り外径を使ってください。
CV・CVD・CVTは同じ外径ではない
CVは複数の線心を一つのシースでまとめたケーブルです。一方、CVD・CVT・CVQは単心CVをそれぞれ2本・3本・4本より合わせた構造です。
呼びサイズが同じでも、CV 3心とCVTでは外形寸法や曲げやすさ、許容電流などが異なります。管路や貫通部を検討するときは、ケーブル種類を取り違えないよう注意してください。
外径を確認する場面
電線管・スリーブのサイズを選ぶとき
管路に収まるかどうかは、ケーブル1本の外径だけでは判断できません。条数、管の内径、曲がり、引入れ距離、施工方法も含めて検討します。複数条を収容する場合は、外径の合計だけで判断しないことが重要です。
ラックや盤内スペースを確認するとき
外径が分かれば、ラック上の占有幅、盤への引込み、端末処理に必要なスペースを検討しやすくなります。実際には固定間隔や曲げもあるため、外径ぎりぎりで設計しないよう余裕を見ます。
曲げ部分を検討するとき
必要な曲げ半径は、ケーブルの種類や構造、施工時・固定後などの条件で異なります。『外径の何倍』と一律に決めつけず、使用メーカーの技術資料や施工要領を確認してください。
許容電流は外径だけで決めない
許容電流は、導体サイズ、心数、布設方法、周囲温度、条数、離隔などの条件によって変わります。外径が同じように見えるケーブルでも、同じ電流を流せるとは限りません。
→ 電線サイズを許容電流・電圧降下・ブレーカーから選ぶ手順を見る
よくある質問
CVの「3心」と「3芯」は違う?
電線・ケーブルの仕様表では一般に「心数」「3心」と表記されますが、検索や会話では「3芯」と書かれることもあります。この記事では同じ3本の線心を持つCVを探しているケースとして併記しています。
外径が分かれば電線管サイズを決められる?
外径だけでは決められません。管内へ入れる条数、曲がり、引入れ距離、施工方法なども確認します。
メーカーが違っても同じ外径?
同じ公称断面積・心数でもメーカーや導体構成で差が出る場合があります。最終確認は使用製品の仕様書で行ってください。
まとめ
600V CV 3心の代表的な仕上り外径は、8sqで約15〜15.5mm、22sqで約21mm、38sqで約25mm、60sqで約31mm、100sqで約39〜40mmです。
これらはメーカー公表値の例です。電線管・ラック・盤・貫通部を選定するときは、使用するケーブルのメーカーと型式を確定し、最新仕様書の仕上り外径を確認してください。
参考資料
矢崎エナジーシステム『600V CV』
北日本電線『600V CV・CE 3心 技術資料』
数値は2026年9月確認。施工前に使用するメーカー・型式の最新仕様書をご確認ください。







