『5.5sqは何Aまで流せる?』は現場でよく出る疑問ですが、5.5sq=○Aと1つの数字では決まりません。
電線の種類、心数、布設方法、周囲温度、同一管内の条数などで許容電流が変わるためです。
5.5sqの許容電流は電線種類で変わる
SWCCの公開資料では、600V IV 5.5mm²の例として、周囲温度30℃でがいし引き配線は49A、同一管・線ぴ・ダクト内に3本以下を収める場合は34Aとされています。
一方、600V CV 5.5mm²では、フジクラ・ダイヤケーブルの公開表で、気中・暗きょ布設の3心1条は44A、管路布設では条件により37Aなどの値が示されています。
この違いからも、『5.5sqだから40A』のような固定暗記は危険だと分かります。
IVとCVで違う理由
IVは単心のビニル絶縁電線、CVは架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルです。絶縁体の許容温度やケーブル構造が異なるため、放熱条件と許容電流も変わります。
| 項目 | IV | CV |
|---|---|---|
| 構造 | 単心絶縁電線 | シース付きケーブル |
| 代表的な絶縁体許容温度 | 60℃ | 90℃ |
| 許容電流 | 管内条数の影響が大きい | 心数・布設条件で変わる |
ブレーカーは5.5sqだけで決めない
ブレーカー容量は、電線の許容電流だけでなく負荷電流、始動電流、電圧降下、端子適合、メーカー指定なども確認します。
ブレーカーと電線サイズの全体的な考え方は、ブレーカー容量と電線サイズの選び方でまとめています。
長距離では電圧降下にも注意
許容電流に余裕があっても、配線距離が長いと負荷側の電圧が低下します。特にモーターやヒーターなどでは、電圧降下から1サイズ上の電線を検討する場合があります。
電線サイズ選定の基本手順は電線サイズの選び方も参考にしてください。
まとめ
5.5sqの許容電流は電線種類・心数・布設方法・周囲温度・条数で変わります。IVなら49Aや34A、CVなら44Aや37Aといったように、条件によって値が異なります。
実際の設計では、使用する電線メーカーの最新許容電流表と設備条件を確認してください。







