HIOKI 3280-10Fと3280-20Fの違い|平均値と真の実効値はどっちを選ぶ?【2026年版】

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結論:HIOKI 3280-10Fと3280-20Fの大きな違いは、交流を測る方式です。3280-10Fは平均値測定実効値換算、3280-20Fは真の実効値(True RMS)測定です。

一般的な正弦波に近い交流電流を測る用途なら3280-10Fが比較しやすく、インバータ出力やスイッチング電源など波形が歪む可能性がある設備では3280-20Fを検討します。

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3280-10Fと3280-20Fの違いを比較

項目 3280-10F 3280-20F
交流測定方式 平均値測定実効値換算 真の実効値(True RMS)
交流電流レンジ 42.00A / 420.0A / 1000A 42.00A / 420.0A / 1000A
測定可能導体径 φ33mm
交流電圧 最大600V
直流電圧 最大600V
抵抗・導通 対応
電流測定カテゴリ CAT IV 300V / CAT III 600V
連続使用時間 約120時間 約70時間
向く用途 一般的な交流負荷の確認 歪み波形を含む交流設備の確認

仕様はHIOKI取扱説明書・技術資料をもとに2026年9月確認。使用時は本体の測定カテゴリと最新取扱説明書を確認してください。

最大の違いは平均値方式とTrue RMS

3280-10Fは、交流波形を平均値から実効値へ換算する方式です。波形が正弦波に近い場合は扱いやすい一方、波形が大きく歪むと表示値に差が出ることがあります。

3280-20Fは真の実効値方式です。HIOKIの技術資料でも、3280-10FはAverage value、3280-20FはTrue RMSとして構成が分けられています。

インバータ設備なら3280-20F?

インバータやスイッチング電源では、電流波形がきれいな正弦波にならない場合があります。そうした設備で交流電流を測る可能性があるなら、True RMS対応の3280-20Fを比較対象にするのが分かりやすいです。

ただし、測定対象の周波数や波形、測定位置によってはクランプメーター側の仕様範囲も確認する必要があります。『True RMSなら何でも正確に測れる』という意味ではありません。

一般的な交流負荷なら3280-10Fも候補

モーターやヒーターなどの交流負荷で、測定波形が正弦波に近く、True RMSが必須ではない場合は3280-10Fが候補になります。

3280-10FはHIOKIの現行クランプメーター一覧にも掲載されており、最大1000A・φ33mm・約100gの小型モデルです。


日置電機 ACクランプメーター 3280-10F 1点

3280-20Fの購入時は現行販売状況も確認する

2026年9月確認時、HIOKIのサポートページでは3280-20Fの取扱説明書・カタログが公開されています。一方、現在の製品一覧では3280-10Fの掲載を確認できましたが、3280-20Fは一覧上で確認できませんでした。

これだけで生産終了とは断定できないため、3280-20Fを購入する場合は、メーカーまたは販売店で現行販売状況・保証・校正対応を確認してください。


日置電機|HIOKI HIOKI クランプオンハイテスタ 3280-20F《※画像はイメージです。実際の商品とは異なります》

CT6280を使うと太い配線にも対応しやすい

3280-10F・3280-20Fは、オプションのACフレキシブルカレントセンサCT6280に対応しています。HIOKI資料では、CT6280使用時に420A / 4200Aレンジが用意されています。

通常のジョーφ33mmでは挟みにくい太い導体や狭い場所では、フレキシブルセンサ対応も比較ポイントになります。

3280-10Fと20Fはどっちを選ぶ?

  • 一般的な交流負荷を中心に測る:3280-10F
  • インバータ設備・歪み波形を測る可能性がある:3280-20Fを検討
  • 直流電流もクランプ測定したい:3288/3288-20などAC/DC対応機を比較
  • 漏れ電流を測りたい:漏れ電流対応クランプを選ぶ

→ 電気工事士向けクランプメーター5機種を比較する
→ クランプメーターはなぜ電線1本だけ挟むのかを見る

よくある質問

3280-10Fでもインバータ設備は測れますか?

測定自体ができる場合でも、平均値方式では歪み波形で表示値に差が出る可能性があります。測定対象と必要精度を確認し、True RMS対応機種を検討してください。

3280-20Fは直流電流も測れますか?

3280-20FはACクランプメーターです。直流電圧は測定できますが、直流電流をクランプ測定する機種ではありません。直流電流が必要なら3288系などAC/DC対応機を比較します。

3280-10Fと20Fでクランプ径は違いますか?

どちらも測定可能導体径はφ33mmです。

電池持ちは同じですか?

同じではありません。HIOKI取扱説明書では、連続使用時間の目安は3280-10Fが約120時間、3280-20Fが約70時間です。

まとめ

3280-10Fと3280-20Fは、最大1000A・φ33mmなど基本仕様は近いですが、選定で最も重要なのは平均値方式かTrue RMS方式かです。

一般的な交流負荷中心なら3280-10F、歪み波形を扱う可能性があるなら3280-20Fを比較します。直流電流や漏れ電流まで必要なら、別シリーズを含めて選び直してください。

参考資料

HIOKI 製品カタログ・ユーザーズガイド
HIOKI 3280-10F / 3280-20F 取扱説明書

仕様・掲載状況は2026年9月確認。価格・在庫・校正対応は購入時に最新情報をご確認ください。