第二種電気工事士を取ると、実際にどんな仕事ができるのか。これから受験する人や、資格を取ったものの活かし方が分からない人向けに整理します。
第二種電気工事士は、一般家庭や小規模店舗などの一般用電気工作物等の電気工事に従事できる国家資格です。資格取得後は住宅電気工事だけでなく、設備会社・保守会社などへの就職や、実務経験を積んで上位資格へ進む道もあります。
※本記事は2026年9月時点の経済産業省の公開情報をもとに作成しています。電気工事は設備区分や工事内容によって必要資格が異なるため、実際の施工では法令・勤務先の管理体制・最新の公的情報をご確認ください。
結論:第二種電気工事士でできること
経済産業省によると、第二種電気工事士は一般用電気工作物等の電気工事に従事できます。一般家庭や小規模店舗などの屋内配線設備が代表例です。
一般用電気工作物は、概括的には600V以下で受電する一般家庭や商店などの設備が該当します。
一方、高圧受電する工場・ビルなどの自家用電気工作物では、第二種電気工事士だけでは工事できない範囲があります。第一種電気工事士や認定電気工事従事者など、設備・工事内容に応じた資格が必要です。
第二種電気工事士が活かせる主な仕事内容
1. 住宅の電気工事
コンセント、スイッチ、照明、屋内配線など住宅設備の電気工事です。住宅新築・リフォーム・修繕などで資格を活かせます。
2. 小規模店舗などの電気設備工事
一般用電気工作物等に該当する小規模店舗などでは、照明や配線、コンセントなどの工事に従事できます。
3. エアコン工事に伴う電気作業
家庭用エアコンの設置でも、作業内容によって電気工事士資格が必要になります。経済産業省も、資格が必要な作業について工事場所の電気工作物区分に応じた資格が必要と案内しています。
4. 電気設備の保守・修繕
設備会社や保守会社では、電気設備の交換・修繕・点検に伴う工事で第二種電気工事士が評価される求人があります。実際の担当範囲は設備区分と会社の業務内容で変わります。
就職・転職先はどこがある?
- 住宅系の電気工事会社
- 設備工事会社
- ビル・施設の設備管理会社
- 電気設備の保守会社
- 空調設備会社
- リフォーム・住宅設備会社
資格だけで給与が決まるわけではなく、経験年数、担当できる工事、施工管理能力、夜間・出張の有無なども条件に影響します。
資格を取ったらすぐ独立できる?
第二種電気工事士の免状を取っただけで、すぐに電気工事業者として自由に開業できるとは限りません。
経済産業省は、一般用電気工作物の電気工事業を行う営業所には主任電気工事士が必要で、第二種電気工事士の場合は免状交付後に電気工事に関する3年以上の実務経験が必要と案内しています。
将来独立したい場合は、資格取得後にどの会社でどんな実務経験を積むかも重要です。
次に取るならどの資格?
第一種電気工事士
工場・ビルなど仕事の範囲を広げたい人の代表的な次の資格です。第一種は一般用電気工作物等に加え、最大電力500kW未満の需要設備の電気工事にも従事できる範囲があります。
認定電気工事従事者
自家用電気工作物のうち、600V以下で使用する設備の簡易電気工事に関係する資格です。第二種電気工事士から仕事の範囲を広げる選択肢の一つになります。
電気工事施工管理技士
現場作業だけでなく、工程・品質・安全など工事管理側へ進みたい人に関連する資格です。将来的に職長・施工管理を目指す場合は検討価値があります。
これから第二種電気工事士を受験する人へ
技能試験では、候補問題を実際に組んで工具操作と施工手順を身につけることが重要です。工具だけでなく、電線・器具などの練習材料も必要になります。
→ 第二種電気工事士の技能試験・練習材料おすすめ3選【2026年版】
資格を取った後は「条件を比較する」ことも大切
すでに第二種電気工事士を持っている人は、今の会社で資格が給与や仕事内容に反映されているか確認してみましょう。
資格手当、年間休日、出張、残業、担当工事などを他社と比較すると、自分にとって今の環境が合っているか判断しやすくなります。
まとめ
第二種電気工事士を取得すると、一般家庭や小規模店舗など一般用電気工作物等の電気工事に従事できます。
資格取得をゴールにせず、実務経験を積んで第一種・認定電気工事従事者・施工管理などへ進むと、仕事の選択肢を広げやすくなります。
これから受験する人は技能試験の準備を進め、すでに資格を持っている人は、資格が現在の仕事内容や待遇に活かされているか確認してみましょう。
確認元:経済産業省「電気工事士」「認定電気工事従事者」「家庭用エアコンの設置・修理の工事について」(2026年9月確認)








