電工ナイフは、ケーブル外装や被覆の加工で使う基本工具のひとつです。ただし、刃の形状、折込式かどうか、グリップ、安全ロックなどで使い勝手はかなり変わります。
この記事では、2026年9月時点で確認できる現行候補を中心に、マーベル・タジマ・HOZAN・藤原産業の電工ナイフを比較します。あわせて、生産完了品や新しく登場したKUROKINの電工ユーティリティナイフについても整理します。
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。価格・在庫・仕様は変更される場合があるため、購入前に販売ページとメーカー情報をご確認ください。
結論:まずは収納方式と安全性で選ぶ
迷った場合は、次の順で確認すると選びやすくなります。
- 携帯性重視:折込式
- 使用中の安心感重視:刃のロック機構付き
- 技能試験も想定:シンプルで扱いやすいモデル
- 現場で多用途に使いたい:付加機能付きモデル
切れ味だけで選ぶのではなく、普段加工するケーブル、手袋使用時の握りやすさ、刃を収納した状態で安全に持ち運べるかまで確認するのがおすすめです。
電工ナイフを選ぶ5つのポイント
1. 折込式か固定刃か
腰道具へ入れて持ち歩くなら、刃を本体へ収納できる折込式は携帯しやすい構造です。固定刃タイプはホルスターやケースの仕様まで確認します。
2. 刃のロック機構
折込式でも、使用中に刃が閉じない構造かどうかは重要です。タジマのDK-FKSDは、収納時に刃が出ず、使用中も刃が閉じない安全ロック機構をメーカーが案内しています。
3. グリップ
手袋を着けた状態や汗をかいた状態でも握りやすいか確認します。タジマではエラストマーグリップを採用しています。
4. 刃の交換・手入れ
研ぎ直して使うタイプなのか、替刃交換できるタイプなのかも確認します。HOZAN Z-680は純正替刃の使用が案内されています。
5. 加工対象
VVF、CV、ゴムブッシングなど、何を加工するために使うのかを先に決めます。工具ごとに得意な用途が異なるため、万能だと思って選ばない方が安全です。
電工ナイフの現行候補4選
1. マーベル MEK-70
マーベル MEK-70は、折りたたみ式のスタンダードタイプとして流通している電工ナイフです。楽天の商品情報では刃長70mm、全長205mm、質量120gと案内されています。
複雑な付加機能より、基本的な折込式電工ナイフを探している人が比較しやすい候補です。
2. タジマ 折込電工ナイフスタンダード DK-FKSD
タジマ DK-FKSDは、折込式+安全ロック機構を重視したい人に向く候補です。
メーカーでは、刃長68mm、手袋着用時にも滑りにくいエラストマーグリップ、縦割きで切り渋りにくいホロー刃、リングスリーブ(小)保持用穴などを案内しています。
折りたたんで腰道具へ入れやすく、使用時・収納時のロックを重視する人は比較しやすいモデルです。
3. HOZAN Z-680
HOZAN Z-680は、電気工事士試験向けの単品工具として現在も公式サイトに掲載されている電工ナイフです。
HOZANでは、ケーブル外装・芯線被覆のストリップやゴムブッシングへの切れ込みに使う工具として案内しています。使用後は刃をグリップへ収納し、必要に応じてストラップを使うよう注意事項も示されています。
技能試験用工具との統一感を重視したい人には比較しやすい候補です。
4. 藤原産業 電工ナイフ 全鋼
藤原産業の電工ナイフ全鋼は、収納に便利な折込式としてメーカーの商品情報に掲載されています。
折りたたみ時全長110mm、重量120gで、握りやすいグリップが特徴として案内されています。シンプルな折込式を比較したい人の候補です。
2026年の新候補:KUROKIN 電工ユーティリティナイフ
フジ矢は2026年7月、KUROKINブランドから電工ユーティリティナイフ FK11-BG/FK12-BGを新製品として発表しています。
メーカーでは、石膏ボードの開口、ケーブルの被覆剥き、開梱など複数用途に使える工具として案内しています。従来型の電工ナイフとは性格が少し異なるため、現場で1本を多用途に使いたい人は比較候補になります。
新製品のため、価格や流通状況を見ながら今後この記事でも追記します。
注意:フジ矢 FDN-250は生産完了品
以前この記事で紹介していたフジ矢 FDN-250は、販売店情報で生産完了品と確認できます。
在庫が残っている販売店もありますが、これから新品を選ぶ場合は、現行モデルを優先して比較する方が分かりやすいでしょう。
技能試験ならVVFストリッパーとの使い分けも考える
第二種電気工事士の技能試験では、VVFストリッパーを使うことで被覆剥ぎを効率化できる場面があります。電工ナイフだけで全作業を行う必要はありません。
電工ナイフを安全に使うための注意点
- 必ず無電圧を確認してから加工する
- 刃の進行方向に手や体を置かない
- 導体へ傷を付けない
- こじる用途に使わない
- 使用後は刃を確実に収納する
- 刃の欠け・緩み・錆を確認する
電工ナイフは絶縁工具とは限りません。通電部へ使用しないことを前提に、安全な作業手順を守ってください。
電工ナイフは何に使う?主な用途
電工ナイフは、電線やケーブルの被覆・シースを加工するときに使う工具です。特に太めのケーブルやストリッパーだけでは処理しにくい場面で使われます。第二種電気工事士の技能試験でも電工ナイフは候補工具の一つですが、VVFストリッパーを使う方法もあります。
- 電線・ケーブルの被覆やシースをむく
- ケーブル端末処理の細かな加工をする
- 専用ストリッパーが使いにくい箇所を補助する
選ぶときは、刃の形状だけでなく折込式か固定刃か、安全ロック、グリップの握りやすさ、使うケーブルとの相性を確認します。電気工事用だからといって絶縁工具とは限らないため、活線作業には使用しないでください。
まとめ
2026年時点で電工ナイフを選ぶなら、折込式・安全ロック・グリップ・用途の4点を中心に比較すると選びやすくなります。
シンプルな折込式ならマーベルや藤原産業、安全ロックを重視するならタジマ、技能試験との相性を考えるならHOZANが比較候補です。多用途型では新しいKUROKINの電工ユーティリティナイフも登場しています。
古い型番を価格だけで選ばず、現行品かどうかと用途を確認してから購入しましょう。
確認元:HOZAN公式サイト、TAJIMA公式サイト、フジ矢公式サイト、藤原産業公式商品情報、楽天市場商品情報(2026年9月確認)。







